SUNEOHAIR LIVE TOUR 2006 〜カナシミ〜 FINAL (日比谷野外音楽堂)

家を出た瞬間からものすごい暑さで、タオルを取りに帰ろうか考えたけど、会場で買おう、と思いなおした。
だから、めずらしく入場の列にわざわざ並んで会場に入ると、懐メロな(70〜80年代くらいの)歌謡曲がかかっていて。
グッズのブースもすごい列で、座席のうしろ側に並んでいる間にオープニングアクト登場。18時少し前。
色の濃い着物(浴衣かな?)を着たスネオさんがひとり弾き語り。
みんなどっと見に戻るかと思ったのに「オープニングアクトってスネオ本人なの?」なんて言いながらも、列からは離れない人多数で笑いそうになる。
わたしも、もうちょっとでグッズテントの前に入れそうだったので「打ち上げ花火」なんか聴きながら列に並んでいた。
タオルを買い込んで席に戻ると、斉藤由貴のLPを取り出してプレイヤーにかけながらスネオさん退場。
この曲「AXIA」だったっけなー、と思いながら聴いてた。かなしいことり。


本編は、ピンク色の濃淡のついたTシャツを着て登場。
今回は、ちゃんと歌詞まで聞こえるような音で安心。
途中で池田さん呼び込んで「headphone music」と「フォーク」と「空も忙しい」。だったんだけど。
フォークでかなり重症な歌詞飛ばしが起こって、ずっと無言でギターだけ弾いてたりしてた。
やたらギター松江さんと見つめ合ってるなぁと思ってたんだけど、どうやらスタッフを見ていたらしく。
空も忙しいのイントロが始まっているのに、袖へひっこんでしまって。
しばらくして戻ってきて、演奏しているバンドメンバーをひとりずつ見渡すようにしてからようやく「ちょっと止めて」と。
池田さんが「俺が歌った方がいいのかなー、と思った」なんてフォローして笑わせてた。
久しぶりにハラハラした。「情緒不安定」というやつですか。何か気負いすぎてたのかな。
演奏させっぱなしでひっこまなければ
曲止める→スタッフに話する→戻ってくる→ごめんごめん、と言う感じで笑わせて再スタート
なんて普通な流れができるのに。そこからのMCは謝ってばっかりでしたね。
そのあたり、曲間が長目だったので、客席が、休憩って感じで座りだしたりして。
そして、「やさしいうた」のあとのイントロでドキドキした。「ナロウカーヴ」だったから。
初期の曲を久しぶりに歌う、っていうのは、だいたい歌がうまくなってて、感傷的になるものですね。
そのあと「スプリット」(ってアルファベット表記だっけ?)。暑くて汗ダラダラなのにちょっと足がぞくっとした。


カナシミファイナルと言うことでか、いろいろ凝っていて、ステージの縁の筒から花火が飛んだりした。
Bの後ろの方にいたのに音にびっくりした。あれじゃAのひとは相当驚いたんじゃないか。
銀テープも飛んだ。端っこだからわたしのところまでは届かなかったけど。
あと、照明が良かったな。真っ赤、とか青にスモーク、とか。かっこよかった。
一瞬、白黒画面になったように感じたときもあった。客席の照明を消して、ステージが白い明かりだけになったということかな。


現在位置で本編終了。時計も見なかったせいか、短くは感じなかった。
シングル系をやってないことにも気づいてなくて、わりとまったりしていていいな、くらいに思ってた。
アンコールを催促する拍手が、だんだん早くなったりせずに一定のリズムを保っていて、お客さんの大人度を感じた。
考えてみれば、物販の列から離れないのも、情緒不安定を温かく見守っちゃうのも大人な感じですね。若くないとも言えるけど(自分含め)。


そしてアンコール。
「考えてきました、夜ヒットみたいだけど... 鳴かず飛ばすのアイボリーから...」とかむにゃむにゃ言ってて何かと思ったのですが、始まってみたらシングルメドレーでした。
夜ヒットって。また大人にしか通じない単語で。
これはこれでお祭り的で楽しかった。久々に拳を振りあげてしまいました。1曲ずつが短くて残念な気もしたけど。


終演後、ダッシュで物販テントにむかって、限定Tシャツも買ってしまいました。
背中にツアースケジュールが書いてあるTシャツって、一度着てみたかったから。
近くはなかったけど、通路側の席だったからよく見えたし。嫌になるほど暑かったけど、楽しかった。